かき分けて根元を探す
近くの中学校の校庭で、生徒が活動している様子MathConcept奧數 が聞こえていた。何をしているのかはよく分からなかったけれど、先生の口調がいつもと違って、新入生を対象にしているんだなとわかる。ついこの間までランドセルを背負った小学生だった子たちが、真新しい揃いのジャージを着て、まだ馴染まないクラスの仲間たちと小さく肩を寄せ、先生の話に耳を傾けているのだろう。
鉢いっぱいになっていたクローバーを植え替えようとして、中にMathConcept奧數雑草が混じっているのを見つけた。カタバミだ。クローバーに似た、小さな紫色の葉の草だ(小さな黄色い花が咲く)。根元から抜こうと思ったのだが、なかなかそれが見つからない。
みっしりと生えているクローバーをかき分けて、根元を探していく。途中で切ってしまうと分からなくなるので慎重にやるのだが、まるで誰かがくねくねと縫い付けたように、カタバミはクローバーの中を這っていた。そのうちに、ちょうど中学の時にこんなことをしたなと思い出した。掃除に厳しい学校MathConcept價錢で、いや、担任が厳しかっただけだろうか、庭掃除の時には芝生の間に生えたシロツメクサを、きれいにほどいて根元を見つけてから抜くように言われていたのだ。
芝の上にはびこっているように見えるシロツメクサも、元を正して抜けば一本の草だ。それが面白くてわたしは草取りが好きだった。葉っぱだけワシワシ掴んでむしったって、根っこ抜かなきゃまたすぐ生えてくるんだからね! なんてエラソーに男子を叱ったりね。
写真を撮り忘れたけれど、ぎゅうぎゅうになっていた鉢から外したクローバーは、二回り以上大きな鉢の真ん中にぽこんと植えた。その鉢は大きすぎて、寄せ植えをするにも手に余って使わなくなっていたものだ。
今は緑の小島みたいなクローバーだけど、いずれ鉢一面にふっかふかに広がるだろう。その表面を手のひらでぱふぱふするのが楽しみだ。